この度、現代の木樵である林業に焦点をあて、山と生きる「護り人」である彼らに
密着したドキュメンタリー映画『木樵』のビジュアルが完成し、本編のナレーショ
ンを担当した近藤正臣からコメントが到着しました。
本作は、岐阜県下呂市の木樵の父の背中を見て育った本作の監督である宮﨑政記が
、一旦は林業不況の中、父の跡を継ぐことを断念し30年後、再び山と生きる木樵た
ちと再会し彼らの生き様を映像に残すべく密着した渾身のドキュメンタリー映画で
す。
【近藤正臣コメント】(ナレーション担当)
木樵の日常、山の中で生きている人の姿を通して、私たちがこれまで見逃してきた「豊かさ」を再確認してくれる、人間的あたたかさを感じる映画。
自分も(岐阜県)郡上市に住み、自然の“恵み”を感じている。最近、若い人は山に入らなくなっている。この映画を通して、命を生かす「木樵」の存在を意識しながら、もっと山に入ってほしい。
監督が「木樵は、山の護り人、山の存在の重要性、存在を考えてもらう大事なところですから」と強く言われたときは、思わず、身体に力が入ってしまいました。これからは、地球温暖化防止にもつながる持続可能な林業へ、日本の木材を最大限有効活用していく活動につながってほしいと願います。
当初、「木樵」の字が読めなくて?何だろう?と、思いました。
「木こり」は、「杣人(そまびと)」とも言われるようですが、わかりやすくタイトルを「与作」にしちゃったら?(笑)
近藤正臣
1942年京都府出身。俳優。
1966年に今村昌平作品でデビューし、ドラマ「柔道一直線」で人気を集める。
NHK大河ドラマ「国盗り物語」「真田丸」NHK連続テレビ小説「カーネーション」「あさが来た」など多数の作品に出演。
ドラマの撮影で岐阜県の郡上八幡を訪れた際に、橋の上から見た景色の美しさに感動し、この地に魅せられる。その後郡上八幡に移住し、現在も暮らしている。